蔵元からのお知らせ

ハート天明

2011年3月11日。この年、僕たちは想いを形にしました。

多くの方々が大切な人、大切な家族を亡くし思い出が詰まった我が家を失い、

大事なもの、かけがえのない事が一瞬で消えて無くなってしまいました、

そしてその影響は今も各地を覆ってしまっています…。

地震の発生後、蔵の片づけをしながら、テレビから流れる悲惨な状況、

会津坂下町に避難された方々の様子などを身近で感じ、自分達には何ができるのか考えました。

 

日本酒を造る自分達は、日本酒を使い、暗い世の中に少しでも多くの『笑顔の輪』を作り出さなくてはいけない。

いまこそ『 日本酒の力、日本酒の輪 』そして日本を盛り上げる

被災した日本、東北、地元福島を盛り上げるという『 熱い大きなハート 』が必要だと考えました。

そして大切な人、大切な家族を亡くした方々を『 温かいハート 』で包みたい

そんな願いがこの『 ハート天明 』には込められています。

 

 

お酒の中身は、震災で一部破損、天明であることは確かですが王冠・瓶が同じために

中身がなんだか判らなくなってしまった商品を、一度全てあけ替えてブレンドののち、

安全のため火入れ後再度ビン詰めをした商品です。

ブレンド内容は天明純米から熟成の大吟醸まで様々です。

この『ハート天明』が多くの皆様の笑顔と一緒に温かい輪の中で

飲んでいただける事を、心より願っています。

 

売上の一部から1本につき¥600を

あしなが育英会東日本大震災津波孤児基金への寄付に充てたいとも考えております

 

当時の文章からの切り抜きです

 

 

 

あれから10年

 

そして、この“ハート天明”は多くの方々のご協力のもと、

様々な皆様に飲んでいただくことができました。

震災をきっかけに代替わりをした、新生天明チームの一作目のお酒となり

この出来事は、どうして、何のために、誰のために、何に目指して酒造りをするのか

定まり切れなかった自分たちに対し、ひとつの道を示してくれました。

そして決意は、新米新酒中取り零号を生み

その後の曙酒造の酒造りの大きな軸となり、そしていまへ繋がります。

2011年零号から裏張りに記載をしてきた一言。

 

私達を支えてくださる皆様へ、曙酒造のお酒を飲んでくださる皆様へ、

生まれ育んでくれる、愛する郷土へ、 『感謝のハート』をしっかりと胸に携え

世界中の頑張ってる皆様へ熱いエールを込めて。

自分たちにできることすべきことを考え継続してきました

そして我々はこの土で酒造りを継続することができています。

あれからとこれから、10年が経とうとするいま

過去に想いを馳せ、未来に願いと希望を込めて

そしてすべてに感謝を、そして熱いエールを

笑顔の輪を拡げるべく『日本酒の力』『日本酒の輪』を信じて

ハート天明を10年ぶりにリリースしたいと思います。

 

今回も1本につき1.8Lから600円、720mlから300円を寄付へ

家族を失ったにもかかわらず避難所で一生懸命お手伝いをする子の特集を見たのが

ハート天明を立ち上げるきっかけでした。皆様から集めさせていただいた寄付金は

子供の未来が少しでも明るくなるような活動をされているところに委ねようと考えています。

あしなが育英会東日本大震災津波遺児基金

Save the Children  JAPAN セーブザチルドレンジャパンへ分散寄付を考えています。

 

 

世界中が笑顔で溢れる時代を願って。

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