中取り肆号のテーマは “僕らの酸”
酸っぱい。すい。す。五味の一つ。これは僕らの個性。僕らの酸。酸でバランスをとる酒質。これを始めたのは震災以降の二代目の天明からです。
食べるのが大好きな僕自身や、食べることを楽しむことができる蔵人たち。個性溢れるお酒が多い福島県内で、食事と共にあるお酒を目指すために「酸味」という個性を選択するのは自然であり必然でした。食に寄り添い、絡んでいきたかったのです。
天明が目指す食中酒に酸は欠かせません。食とは生きること、その食に華を添えられるような酒になりたい。そんなことを願いながら酒造りをしています。天明らしい酸は、引っ掛かりの無い美しい透明感の中でこそ、個性として存在します。それが天明らしい、天明にしかない酸。ずっと追い求めている、個性ある酸です。
酸に特化した、酸を中心とするお酒を販売することはとても珍しいです。麹歩合を増やす、温度経過を変える、水管理を変える、最近では白麹四段も。天明にしかない「酸」は、瑞々しくキュンキュンしたCUTEな酸。ココロが踊り、食事がより進み拡がるような酸味。普段のお酒では、旨味や甘みとのバランスを取るため、あまり目立つことがないですが。今回は天明らしい酸が主役のお酒です。食べることが大好きな曙酒造がこだわり抜いた個性ある酸味をぜひお楽しみください。
中取り肆号の味コンセプト
赤磐雄町らしいフルボディ感と天明らしい酸でバランスをとったお酒です。協会1001酵母、うつくしま夢酵母F701それぞれの仕込みをたてて、上槽前に白麹四段で酸味を増やし輪郭をはっきりさせることにチャレンジをしております。酒ブレンド、11年目を迎える天明の赤磐雄町、宜しくお願い致します。
[詳細]
麹米:会津産山田錦(精米歩合50%) 掛米:岡山県赤磐市大苅田産雄町(精米歩合65%)
使用酵母:協会1001酵母、うつくしま夢酵母F701 【無濾過生原酒】
スペック:アルコール14.5度 日本酒度-5 酸度 1.9 アミノ酸 1.11