中取り参号のテーマは “僕らの旨”
むね。主旨。趣旨。旨味。うまい。中心となるもの。重要なもの。
僕らの旨。蔵に戻り、酒造りを志した頃、前杜氏の母に酒造りを教えてほしいと頼んだことがある。前杜氏は僕に諭すようにこう言った。「命を削りながら努力し習得した酒造りを、息子だからと言ってそう簡単に教える訳がないでしょ。覚悟を持ちなさい。まずは自社の酒を知りなさい。そして他の酒を沢山飲みなさい。そうしたら見えてくるものがある。」と。ちょっと綺麗に書いてはいるが(笑)おおよそ内容は間違っていない。
そんなアドバイスをもらった若い頃の僕は、酒の会に行けば隅から隅まで唎酒し、メモを書き溜め、年間数千を三年間続けた。すると不思議なことに、一年目には好きか嫌いか、二年目には美味いかまずいか、が製造技術的に解るようになり、三年目には味わい、製造技術、蔵の姿勢などから、泣いてしまうくらい感動する酒に出会えるようになった。そして同じ年に、僕は天明の亀の尾純米の旨味の虜になるのである。当時、他の酒にはなかった天明にしか出せないこの包むような優しい旨味、食事を包めるこの旨味をこれからの天明の中心に据えて行く。そう決めたのだ。このことが今の天明にとって、とても重要なことだったと思う。
中取り参号の味コンセプト
亀の尾の特徴を生かしながら“らしい旨味と酸に”着目。天明らしい透明感と酸で全体を包み込みました。
より旨味を感じていただきつつも、アルコールを原酒で14度に抑えた製造に。
イメージは旨、辛、辛、旨、旨、酸、そんでもってライトです。飽きが来ないような、いつまでも楽しめる酒質に仕上げてみました。亀の尾は元々溶けづらく割れやすいお米…そうなってくると今年はさらに難しいお米です。様々な工夫を施し詰め込んでみました。
[詳細]
使用米・精米歩合 会津産山田錦50% 秋田県大潟村産亀の尾80%
使用酵母 協会901酵母+自社酵母
スペック: アルコール14.5度 日本酒度+6 酸度1.51 アミノ酸度1.29
昨日蔵元を訪ねましたが休みでした。うろうろしてちょうど建物から出てこられたお嬢さんとお話ができました。小売の店を教えてもらったのですが見つけられず残念でしたが今ネット開いて!横浜市南区なら買えそうです。2/2に伊勢佐木町の「お可免」で知ってから南会津ドライブを決めて柳津へ回りました。
応援しています